はじめてのりゅうがく

うっかりした女子大生の台湾留学記です。

はじめての過年@高雄

こんにちは!昨日高雄から帰ってきました。観光はもちろん、台湾人の友人の家で過ごした春節(旧正月のことです)もいい経験になりました。日本では年が明けてからのおせち料理の方が大切ですが、こちらでは大晦日の夜に食べる料理の方が重視されているそうで、友人の家族に加え近所に住んでいるおばあちゃんとおばさんも集まり、総勢8人で食卓を囲みました。台湾の南部では、台北では滅多に使われない台湾語がよく使われているのですが、おばあちゃんが台湾語しか話せないため、会話は半分くらいが台湾語で交わされていました。台湾語は単語を2つ、3つしか知らず、中国語ですら半分も分からない私は、きょろきょろ...ぱくぱく...(繰り返し)という感じでした。

ちなみに、台湾語の立ち位置はとても複雑で、同じ地域の中でもお家によって中国語を使うか台湾語を使うかが変わり、お家の中でも友人のように親には中国語、祖父母には台湾語、と使い分けている人もいます。面白いのが、新年のバラエティ番組の中で、若いタレントさんが台湾語を使ってあるものの説明をして、周りが何の説明か当てるというゲームがあったこと。台北で育った人は、台湾語の聞き取りはなんとかできるけど話すのは苦手、という人が少なくないので、こういったゲームが成立するんですね。(英語が苦手な人が片言で何かを説明するのを想像してもらえればいいかも?)台湾語の音は濁音が多く独特な響きが面白いので、訳がわからないまま聞くのも楽しかったです。

大晦日には圍爐(=wei lu)と言ってお鍋を囲み、他に縁起がいいとされるお魚や海老のお料理などがありました。からすみは台湾でも縁起もので、お皿にどっさり盛られていて、今までからすみを食べたことがなかった私も、今回デビューを果たしました。その後の観光中もからすみ売りの屋台をたくさん見かけたのですが、日本で買ったことがないので値段が安いのか高いのかは分からず。きっと安いだろうとは思うのですが...

友人の家は皆でいただきますの前のつまみ食いも直箸もOK、更に食事の途中でお菓子を挟むのもOKみたいで、お兄さんが突然白い恋人を取り出して食べ始めた時はびっくりしました。(お土産でもらったそうで、おいしいと絶賛でした)まぁ日本でも食事のルールは家によってかなり差があるのでこれが普通なのかはわかりませんが、のんびりしていて台湾らしいなぁと感じた一瞬でした。

そして食事の後には台湾版お年玉、紅包(hong bao)まで頂いてしまいました。字のごとく赤い封筒に入っているのが特徴で、1月末からあらゆるお店でいろいろな種類の紅包が売り出されます。妖怪ウォッチのジバニャンがいるものや、アナ雪のイラスト付き(でも背景は赤)のものまで見かけました。でも日本と違い、お父さんがおばあちゃんに渡したり、必ずしも年上→年下というものではなく、お世話になった人に渡すものらしいです。調べてみるとお年玉よりもルールが多く、いろいろと複雑そうな印象を受けました。縁起にこだわるのはアジア共通なんですね。

もうちょっと中国語ができればもっとリラックスしていろいろとお話しできただろうなぁという思いはありますが、この気持ちを胸に留学後半も頑張りたいです。ほんやくコンニャクがあったらなぁ...(遠い目) また後日、観光についても何かしら書くつもりですが、今日はこの辺で。再見!