はじめてのりゅうがく

うっかりした女子大生の台湾留学記です。

小人も巨人もいないけれど

こんにちは!今日台北はお昼に37度もあったようで、日本では感じたことのないじりじりとした暑さを感じました。中国語で日差しが強いことを「太陽が大きい」と言うのですが、本当に大きい太陽に焼かれる感じです。

さて、帰国の日まであと1ヶ月と2日となったのですが、今日は「その国の言葉が喋れない状態で留学に行くこと」について書きたいと思います。一般的に言って、私のようになんでもどこでもいいからとにかく留学に行きたい!と言うとあまりいい顔はされません。留学は手段であって目的ではないとか、目的のない人は弱いとか、ずっとその勉強がしたくて努力してきた人に失礼だとか言われると思います。

私は交換留学の学内選考で第11希望まで全部落ちたとき、交換留学を諦めて語学留学という手もあったのですが、今まで頑張ってキープした成績を無駄にしたくなかったこと、交換留学は大学生のうちしかできないということで、私のTOEFLの点数でも申し込める台湾大学に、中国語が話せない(それまで勉強するつもりもなかった)申請しました。当時は半分ダメもと&ヤケクソだったものの、今となってはいい決断だったと思っています。そして、周りを見てみるといきなり外国に行っちゃえ!という決断をする人は意外に少なくないのです。日本の大学だと何でも就職というゴールに対して評価されがちなのかなと思ったり...

まず、言葉は熱意さえあればなんとかなります。台湾は外国人にも、外国人の話す中国語にも慣れているのでそこに甘えている部分は否定できないのですが、いずれにせよ留学となれば語学の授業を履修することになるだろうし、毎日現地の言葉を聞けるので、一年もしないうちにある程度話せるようになると思います。ただ、私の言語交換の相手、つまり日本語を勉強中の台湾人が、台北の言語学校に2年通い、その後台湾大学に入学し現在3年生という日本人に会ったところ、なんとその人の話す中国語が分からなかったと言っていました。なので熱意と正しい方向の努力で、と言った方がいいのかもしれません。

そして、やっぱりやってみないと分からないことはたくさんあります。特に日本にいたときはうとうとしながら中国語の授業に出ていましたが、きちんと勉強してみたら面白さに気づき、授業は皆勤賞で最近は中国語の曲まで聴くようになったこと、またいろいろな国から来た留学生と出会って身近に感じる国がぐんと増えたことが一番大きいかなと思います。

先週まで英文学の授業でスウィフトのガリバー旅行記を扱っていたのですが、留学は言うなればガリバーになるチャンスだと思います。リトル東京とも言われる台北でも、外国は外国、今まで当たり前だと思って守ってきたルールや常識が力を持たない世界に来るのはびっくりすることも戸惑うこともあります。でもそういう経験が留学の楽しみであり醍醐味かなと思うのです。

ガリバーが巨人の国からにイギリスに戻ったとき、ずっと巨人と話すために上を向く癖が抜けず、近づいてくる奥さんにも気がつかないという描写がありますが、私も日本に戻ったら戻ったでまたカルチャーショックを受けそうです。まずきちんと毎日お化粧をしてきちんとした格好をできるのかはなはだ心配ですし、授業の中での討論などを通して多少は広くなった視野が、日本に戻ったらまた元に戻ってしまうことへの心配もあります。帰りたくないわけでは決してないものの、不思議な気持ちです。

さて、前回の記事で楽しみにしていた端午節の連休はレポートとプレゼンでほぼ潰れそうですが、めげずに頑張ります。それでは再見!