はじめてのりゅうがく

うっかりした女子大生の台湾留学記です。

はじめてのシェイクスピアとプチ学級崩壊

こんにちは!先ほど一番不安だった英文学の期末テストが終わり、結果はともかく今は開放感でいっぱいで、残りのテストとレポートを忘れそうな勢いです。そんな訳で今日は私のお正月の三連休をぶっ潰した英文学の授業について書きたいと思います。

私は英語専攻を名乗っておきながら、Shakespeareも正しく綴れないような不届き者でした。言い訳をすると「英文」学科ではないため、必修の授業の関係でシェイクスピアに関する講義がことごとく履修できなかったのですが、一般常識だと言われると黙るしかありません。ちゃんと読んでみたいという気持ちはあったものの、現代の英語すらままならないのに古英語なんかとてもとても、と避け続けてきました。留学先での英語開講の授業は主に文学関係だったので、いい機会じゃん!と思い「十六世紀英國文學」を登録したのでした。

私がこの授業で何より気に入っていたのは、おじさまの教授が低めの渋い声で朗読をしてくれるところでした。教授はイギリス英語ではないものの、やっぱりネイティヴの話す英語って、韻を踏んでいる文学って素敵〜と毎回惚れ惚れしていました。惚れ惚れしすぎてあんまり内容が頭に入っておらず、テスト前は悲惨だったのですが...

ちなみに今回の扱ったのは四大悲劇ではなく喜劇の十二夜で、英語の人物名を覚えるのがとことん苦手な私は、情けなさに泣きそうになりながら登場人物に日本語の名前を振り当てました。高校の世界史の先生に「あなた横文字苦手でしょ、なんで日本史にしなかったの?」と聞かれたことを思い出しながら、ヴァイオラは...すみれちゃんで、アンドリューは...もう安藤くんでいいや...などと夜中にぶつぶつ呟いておりました。ごめんよシェイクスピア

 

そしてタイトルにあるプチ学級崩壊というのは、中国語のクラスでのこと。中国語は文法中心の月・水・金のクラスと、話す・聞く中心の火・木のクラスがあり、後者の先生は初心者のクラスなのに話すのが速く、内容ももう一つのクラスより遥かに難しいため以前から生徒の間では賛否両論ありました。先生は私たちが台湾での生活になるべく早く慣れて、コミュニケーションが取れるようにと思ってそうしているとはいえ、置いてけぼり気味になっている学生がいたのも事実。初心者のうちはやはり漢字が分かる日本人の方が理解が速いので、他の学生に教えてあげたり助け舟を出すこともあるのですが、最近「日本人は漢字分かるからいいよね、書くのも速いし」といった空気を感じることも増えてきていました。

そして今日、とうとうオランダ人の女の子が泣き出す事態にまで発展してしまったのです。彼女の主な言い分は、もう一つのクラスと比べて難しすぎる、他の科目の勉強もあって間に合わない、なのに日本人はさっさとできちゃうし、もうどうしていいか分からない、ということでした。

確かに私たちは漢字は少しは分かるけど、例外も山ほどあるうえに発音も文法も別物だし、何より英語の勉強も両立させなければならないのだから、私たちのせいにしないでよ、とは思いましたが、泣いている彼女を前にしては言い返す気にもなりませんでした。多分今までずっと優等生だったんだろうなぁ。もちろん先生も彼女の話を聞いてショックそうだったし、木曜日の授業がちょっと憂鬱です。人に何かを教えるって大変なことだなとしみじみ思います。ちょっともやもやしますが今日はこの辺で。再見!