はじめてのりゅうがく

うっかりした女子大生の台湾留学記です。

思えば遠くへ来たもんだ

授業が始まりました。私は外文系という、日本でいうと外国文学の学科に所属しているので、周りに西洋人ぽい人はほとんどいません。私が台湾で日本文学の授業を受けるようなものなので当然っちゃ当然ですね。学科を言うと大抵「なんで台湾?!」と聞かれるのでちょっと面倒です。ここしか来られなかったからだよ!と言いたくなるのをぐっとこらえてちゃんと説明しています。

今までヨーロッパや北米には憧れていろいろと調べていたものの、留学先として候補になかった台湾には背景知識がほとんど無いまま来たので驚くことや新しく知ることばかり。私以外の留学生は多くがもともとアジア圏、中華圏に興味があった子たちなので(台湾留学リピーターも多い!)知識も豊富で、英語学科で興味の対象が似た人たちとずっと一緒にいて、知らず知らずのうちに視野が狭まっていたのだなあと気がつきました。

授業はまだガイダンスばかりですが、ひとつ思うのは教授と生徒の距離がとても近いということです。お昼時に授業が終わると、学生が教授をご飯に誘うなんてことも。友達みたいな関係という訳ではなく、人生経験の豊富な人と話すと楽しいし勉強になるから、という一種の敬意の表れのようです。日本の他の大学がどうなのか分かりませんが、私の大学ではまずないですね。

そして前回予告したご飯について。今年の春に旅行で来た時は正直小籠包以外イマイチだったのですが、地元の人に教えてもらうお店は全て美味しい!る◯ぶが正義とは限らないのだと実感しました。チェーン店でないお店は、同じ名前の料理でも味付けが全然違います。あと基本的にお店が狭く、相席は普通(店員さんも客に許可を取らない)で取り皿なんてものを置く場所もないので、取り分け料理も直箸です。潔癖性の人は辛いかも...?飲み会でサラダを率先して取り分ける=女子力アピールのような見えない不毛な戦は行われずに済みますが。

また暑いからか、飲み物屋さんが至る所にあり、量が多くて安い!ジューススタンドの大きいサイズは約650ml、ペットボトルも600mlが普通です。そして日本では暑い時は氷をたくさん入れてキンキンに冷やしたものが良いとされますが、台湾では「去冰」と言って氷抜きを注文する人が多いのが不思議。氷を抜いても飲み物は減らされず、カップにたっぷり入れてもらえるからかな?ただご飯と一緒に甘いお茶を飲む習慣はしがたいです。基本的に無料で出る(出ると言ってもセルフサービスですが)お茶は全部甘いので旅行の際はお気をつけください。それならお水でいいのに...と思ったそこのあなた、持ち込みは可なのでお水を持ち歩くといいですよ。

渡台して1週間、慣れてきた部分もありますがまだまだ落ち着きません。もう既に湯船と座って身体を洗う空間が恋しくて、日本に帰ったらまず温泉に行こうと考えています。そういえば台湾の女の子が、日本の銭湯に行ったときに立ったまま身体を洗ってしまったと言っていました。外に出てみて初めて、育った国の習慣が当たり前ではないことに気がつくものなんでしょうね。それでは今日はここまで。宿題やらなくちゃ...再見!